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極地から学ぶ、宇宙から考える: 極地×ピースコミュニケーション 「正しく恐れる、正しく模する。」

Description

このシリーズは、本来ならば人が暮らすことが難しい極地環境での暮らしを通して、私たちの日常や世界をとらえ直し、新たな意味を探るイベントです。ホストは「極地建築家」の村上祐資さん。そして第2回目となる今回は、デザイン・コンサルティング会社asobot inc.代表取締役で、東京外国語大学にて「PEACE COMMUNICATION」の講師をつとめる伊藤剛(いとうたけし)さんをゲストにお招きします。「平和」「戦争」、そして「極地」を通してコミュニケーションを巡る問題を探ります。

◼なぜ「極地」?
今や世界中で新しい職業や肩書きが生まれています。「極地建築家」もあまり馴染みのない職業。この新しい視点を通して私たちの日常を見ると、これまでと全く別の世界が浮かび上がってきます。

日本で(おそらく世界で)唯一「極地建築家」を名乗る村上祐資さんは、建築家とはいえ、雑誌で見られるような建築にはまるで興味がありません。それよりも建築という「個人が所有する最大の道具」を使って生きる人間そのものに関心を寄せます。人は建築を使いどう生きるのか。建築は人の暮らしに何を与えられるのか。それを考えるなかで村上さんは「極地」にヒントを求めました。
「厳しい環境にこそ美しい暮らしがある」そう信じて、富士山山頂にある旧測候所やヒマラヤのベースキャンプ、それに南極や北極にまででかけ、1000日を超える総滞在日数の生活によって、人間が生きる上での本質的な要素を見出そうとしてきました。


◼「暮らし」に必要なことは何か?
さらに、ここ数年、村上さんは「宇宙」での暮らしについても考えてきました。宇宙は人類にとって究極の極地の一つ。月に人類が降り立ち50年が経つ今、人類は再び月や、さらにはその先の火星にも暮らしの場を広げようとしています。人が宇宙で暮らすというのなら、そこに何が必要になるのか。また、宇宙での暮らしを考えることで、私たちがこの地球で日常を暮らし続けるヒントを得ようとしています。

去年、村上さんはこの極地(=宇宙)の視点を私たちの暮らしに積極的に生かしていこうと、特定非営利活動法人フィールドアシスタントを立ち上げました。今年は日本で初めて16日間にわたる「模擬宇宙生活実験」を行い、宇宙での暮らしを地球にいながら模擬的に経験する取り組みを行いました。


◼今回のテーマ「極地 × ピースコミュニケーション」
今回ゲストでお迎えするのは、デザイン・コンサルティング会社asobot inc.代表取締役の伊藤剛さん。東京外国語大学大学院「平和構築・紛争予防専修コース」では、広告PR等のコミュニケーション戦略の視点から平和構築を考える修士カリキュラム「PEACE COMMUNICATION」を担当し、国内外で新しい平和教育のカリキュラムとして展開しています。

コミュニケーション力がかつてないほど重視されるようになった今、平和や紛争をコミュニケーションの問題として捉えるアプローチは、改めてとりあげてみる必要があるのもしれません。

私たちは、ある一定の環境の中でコミュニケーションを「なす」というよりも、環境がコミュニケーションを作り、そのコミュニケーションがさらに環境を作り、その循環の中にあって飛沫のように対立や同調が飛び交っている世界に生きているのかもしれません。こうした流動的で、いつ自分がどんな立場に立たされるか予測できない世界にいることを意識しながら「平和」や「戦争」、あるいは「極地」など限定されたの環境を捉えると、浮かび上がってくるのは「自身のゆがみ」かもしれません。「あの人が…」、「こんな環境では…」と思っていたことがむしろ「自身のゆがみ」「認知バイアス」が生み出していることかもしれない、そんなコミュニケーションについての考え方を今回は「極地×ピースコミュニケーション」というテーマで探ります。


◼本シリーズについて
極地での人の行動や考え方と現代社会の最北端となる分野を掛け合わせてみることで、いま私たちの周囲にあるモノやコトを改めて捉え直すことがこのシリーズの趣旨です。

村上さんが「極地から学ぶ、宇宙から考える。」をコンセプトにしたNPO フィールドアシスタントでは賛助会員を募集しております。様々な情報発信や活動を行なっているので、ぜひご参加ください。
https://www.fieldassistant.org/donate


本テーマが対象とする人やコト
・デザインや、コミュニケーションにまつわる仕事に携わる方
・NGOや国際機関などで紛争問題などに取り組まれている方
・企業などで組織マネージメントなどに関わる方



■登壇者プロフィール

村上祐資
極地建築家/特定非営利活動法人フィールドアシスタント代表
1978 年生まれ。宇宙や南極など極限環境下における建築や暮らし方を研究している。2008~10年には第50次日本南極地域観測隊に越冬隊員として参加。エベレスト・ベースキャンプや富士山測候所での長期生活や、JAXA筑波宇宙センターでの閉鎖隔離実験の被験者など、多くの極地環境で生活経験を重ねる。2017年夏には、アメリカの火星協会が主催する模擬火星有人探査計画(Mars160)の副隊長として、計110日間に及ぶ「火星生活実験」にも参加した。人間が生きることと建築の係わりをひも解く”Inter-Survival”をテーマにした活動は、ワークショップやインスタレーション、執筆活動など多岐に渡る。


伊藤剛

asobot inc.代表取締役

1975年生まれ、明治大学法学部卒(国際法専攻)。外資系広告代理店に勤務後、2001年にasobot inc.を設立。「伝えたいコトを、伝わるカタチに」をコンセプトに、さまざまな分野のコミュニケーションデザインを手がける。主な仕事として、東ティモールやネパールなど国際協力の分野にかかわるほか、ジャーナル・タブロイド誌『GENERATION TIMES』の創刊、NPO法人『シブヤ大学』の設立(グッドデザイン賞2007 新領域デザイン部門受賞)、大学や公益セクターと協働で「コミュニティ」や「防災」「日本語」などの研究リサーチプロジェクトも行っている。また、東京外国語大学大学院「平和構築・紛争予防専修コース」では、広告PR等のコミュニケーション戦略の視点から平和構築を考える修士カリキュラム『PEACE COMMUNICATION』を担当。主な著書に、『なぜ戦争は伝わりやすく 平和は伝わりにくいのか 〜ピース・コミュニケーションという試み〜』(光文社)、『被災地デイズ』(弘文堂)、『earth code ー46億年のプロローグ』『survival ism ー70億人の生存意志』(いずれもダイヤモンド社)がある。

Fri Sep 13, 2019
7:30 PM - 9:30 PM JST
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Venue
Tickets
一般 SOLD OUT ¥2,000
特定非営利活動法人フィールドアシスタント 賛助会員 SOLD OUT ¥1,000
Venue Address
渋谷区恵比寿西1丁目17−2 Japan
Organizer
amu
5,400 Followers